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工場のIoT環境とクラウドのデータ連携サービス、デンソーウェーブが提供

DIGITAL X 編集部
2020年8月27日

工場設備におけるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)環境とクラウド環境の間でのデータ連携サービスをデンソーウェーブが2020年9月1日から開始する。種々のIoT機器のデータを変換し、クラウド上のサービスとの連携を容易にする。2020年8月25日に発表した。

 デンソーウェーブの「Cloud Connector for Microsoft Azure」(Cloud Connector)は、工場内にある種々のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器を、米マイクロソフトのクラウド「Microsoft Azure」に接続する際のデータ変換サービスだ(図1)。2020年9月1日から提供を始める。

図1:Cloud Connector for Microsoft Azureを利用したデータ連携のイメージ

 工場内には、さまざまなメーカーの機器が存在し、それぞれが異なる通信規格を採用している。これらをクラウドに接続し、分析できる形のデータにするためにCloud Connectorは、機器によって異なるデータ形式やプロトコルを変換する。

 Cloud Connectorは、同社のデータ統合コントローラ「IoT Data Server」およびデータ統合ソフトウェア「IoT Data Share」の拡張機能として提供される。両製品が収集したIoT機器のデータをクラウドと連携する。

 そのために、Azure専用の設定ツールを提供する。これにより、データ連携に必要な設定にかかる時間を従来の5分の1に短縮できるとしている。Azure専用のトリガアクション機能や、状態監視機能も持つ。

 Cloud Connectorの価格はオープン価格である。

 総務省の発表によると、世界の産業用IoTデバイス数は2018年の約60億台が2021年には約146億台に増加し、年平均34.1%の成長率が見込まれる。これに伴い、ネットワークに接続する産業用途の機器の台数が急増している。