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建設現場の生産性を高めるMRソフトの最新版、インフォマティクスが提供開始

DIGITAL X 編集部
2020年9月2日

建設現場の生産性向上を支援するMR(複合現実)ソフトウェアの最新版を、建築・設計向けCAD/CGシステムなどを手がけるインフォマティクスが2020年8月28日に発売した。土木測量における後方交会法への対応などを図った。同日に発表した。

 建築・設計向けCAD/CGシステムなどを手がけるインフォマティクスが発売した「GyroEye(ジャイロアイ)」は、建設現場の生産性向上を支援するためのMR(複合現実)ソフトウェア。米マイクロソフトのスマートグラス「Microsoft HoloLens 2」に対応し、現実世界に図面や構造物などの仮想データを投影することで、国土交通省が提唱するICTにより建築現場の生産性向上を図る「i-Construction」を推進する(図1)。

図1:現実空間に仮想データを表示した様子

 最新版の「GyroEye 2020.2」では、マイクロソフトの「Azure Spatial Anchors」を組み込んだ「空間アンカー機能」を実装し、3Dの図面やモデルの再配置、異なるHoloLensデバイス間での再配置の利用を効率化した。

 測量機器「トータルステーション」との連動アドオンソフト「TS+」のアルゴリズムを一新し、土木測量における後方交会法に対応した。ほかにもコントローラの改良や、いくつかの機能を追加している。

 スマートグラス本体のハードウェア性能向上に伴い、視野の拡大や精度の向上のほか、より大きなBIM(Building Information Modeling)/CIM(Construction Information Modeling)データの展開が可能になるという。

 GyroEyeは、MR/AR(拡張現実)ツールとして2018年1月から販売されてきた。これまでに、ゼネコンやエンジニアリング会社など100社以上が導入しているという。