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服薬指導をオンラインで実施するためのサービス、サイバーエージェント子会社MG-DXが提供

DIGITAL X 編集部
2020年9月9日

薬局やドラッグストアがオンラインで服薬を指導するためのサービスを、サイバーエージェント子会社のMG-DXが開始した。患者情報の管理などを簡易にするほか、患者から回答を得やすい質問方法などをAI(人工知能)が推奨する。2020年8月28日に発表した。

 MG-DXの「AI薬師」は、薬局やドラッグストアが服薬指導をオンラインで実施する際に必要な機能を提供するサービス(図1)。患者情報の管理などを容易にし、予約受付から処方箋の確認、服薬指導のための問診などを支援する。薬局、患者ともに専用アプリのダウンロードや初期設定は不要という。

図1:「AI薬師」によるオンライン服薬指導の流れ

 オンラインによる診療や服薬指導などについては、厚生労働省が2020年4月10日に緩和措置を発表し、要件を満たせばオンラインでの実施が可能になった。サイバーエージェントは、薬局やドラッグストアの新しい対話手段を提供することを目的にMG-DXを2020年5月1日に設立していた。

 AI薬師では、ビデオ通話により患者に服薬を指導する。処方薬のパッケージ画像や服用時の注意事項も表示し、視覚的に情報を伝える。事前の問診や服薬後のアフターフォローなどにおける患者との対話では、回答を得やすい質問方法などをAI(人工知能)が推奨する。

 医療機関や患者から送付される処方箋は、OCR(光学式文字読み取り装置)機能により取り込む。ジェネリック医薬品の選定や入れ替えなども、薬局・ドラッグストアが使う管理画面から変更・修正ができる。

 AI薬師の利用料金は、初期費用は不要で、月額利用料として患者情報保管費および薬局検索サイトへの掲載費が発生する。処方箋の事前送信費用と、オンライン服薬指導実施システム利用料は、利用回数に応じた成果報酬費用が発生する。導入からアフターフォローまでをMG-DXが提供する。

 なお2020年11月30日までは、先着50社の月額利用料が無料になるキャンペーンを実施している。