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活動量を計測するためのアルゴリズム、タニタがサービス開発用途に外部へ提供

DIGITAL X 編集部
2020年9月17日

タニタは、自社で開発してきた活動量を計測するためのアルゴリズムを、活動量を使ったサービスを手掛けたい事業者へ提供を開始した。スクウェア・エニックスが採用し、同社ゲームに搭載するという。2020年9月14日に発表した。

 タニタが外部に提供するのは、活動量を高い精度で測定するために自社開発してきた活動量計の中核技術である「タニタアルゴリズム」。3D(3軸)加速度センサーによる体の動きに、性別や年齢、身長、体脂肪率などの生体情報を加味して統計学的に分析し、消費エネルギー量などを推定する。歩数や消費エネルギー量を取得するサービスに同アルゴリズムを組み込めば、活動量の表示が可能になる。

 活動量の計測では、歩数をスマホが標準搭載する基本アプリで計測したり、内蔵の加速度センサーなどから導き出したりと、いくつか方法がある。タニタアルゴリズムは、消費エネルギー量を計測するヒューマンカロリメーターと呼気ガス分析装置で集めたデータを元に開発されており、計測精度が高いとしている。

 タニタアルゴリズムを外部の事業者向けに提供するのは今回が初めて。すでにスクウェア・エニックスが採用している。位置情報を使ったロールプレイングゲーム「ドラゴンクエストウォーク」に2020年9月12日から搭載し、利用者の歩数から算出した消費カロリーを表示している。同アプリは1000万ダウンロードを超え、ウォーキングやランニングなど健康づくりのきっかけになっていたという。

 現在、健康領域ではスマートフォンやウェアラブル端末を対象にした種々のアプリケーションが開発・提供されている。コロナ禍で健康への関心も高まっている。歩数から消費エネルギー量を表示することで、利用者は、より詳細な健康関連データを確認するようにもなり、楽しみながら健康づくりに取り組むように促せるとしている。