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シリコンバレー発の先端科学技術と日本企業のマッチングを支援する専門施設、野村HDとSRIが設立へ

DIGITAL X 編集部
2020年9月29日

シリコンバレー発の先端科学技術を日本企業が導入する際の支援に特化した施設を、野村ホールディングスとSRIインターナショナルが米国に設立する。AI(人工知能)やロボティクスといった最先端の科学技術の導入を支援する。両社が2020年9月23日に発表した。

 野村ホールディングスとSRIインターナショナル(SRI)が設立する「Nomura-SRI Innovation Center(NSIC)」は、日本企業に対し、シリコンバレー発のディープテック(最先端の科学技術)の導入を支援するための専門施設。2021年前半から米カルフォルニア州のSRIメインキャンパスで運用を開始する予定である。

 NSICが対象にする技術は、量子センシングや量子コンピューティング、次世代人工知能(AI)、先進ロボティクス、アナリティクスなど。低軌道センシングやイメージング、計算生命科学なども含む。

 これら技術を持つ米国の研究開発ラボや大学研究所、インキュベーター、スタートアップ企業と日本企業を結びつけることで、種々のビジネス分野におけるイノベーションを推進する。

 提供する主なサービスとしては、(1)SRIを通じたシリコンバレー地域のエコシステムの利用、(2)新しいトレンドや技術的要素を解説するラウンドテーブル、(3)経営層の交流を図る年次のエグゼクティブサミット、(4)新製品の市場投入にあたり個別にビジネスフレームワークを構築する技術評価とワークショップ、(5)NSIC施設のコワーキングスペースやカンファレンスの利用、(6)短期集中型スタートアッププログラムを通じたNSICへのスタートアップの推薦などを予定する。

 これらサービスの利用者は会員制とし、会員限定で提供する。