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物流施設での作業効率を高めるソフトウェア、GROUNDが提供開始

DIGITAL X 編集部
2020年9月30日

物流施設における作業や在庫保管の効率を高めるためのソフトウェアを、物流分野のベンチャー企業であるGROUNDが2020年9月28日に発売した。作業量に応じた最適な要員計画の作成や、倉庫管理システム(WSM)のデータと組み合わせた入出庫作業指示の作成などができる。同日に発表した。

 物流関連ベンチャーのGROUNDが発売した「DyAS(ディアス)」は、物流施設における作業や在庫保管の効率を高めるためのソフトウェア(図1)。製品化においては、トラスコ中山および三菱倉庫と共同実証実験を進めており、両社の物流施設内作業の生産性向上に寄与したという。

図1:「DyAS(ディアス)」が活用するデータ(インプットデータ)と成果物(アウトプットデータ)

 物流企業はDyASを利用することで、作業量を基にした最適な要員計画の作成や、倉庫管理システム(WSM)の入出庫作業指示データを使っての、作業者の移動距離を最短化する入出庫作業指示の作成が可能になる。

 加えて、倉庫に保管されている商品の出荷傾向や、荷姿・重量、保管場所の容積や倉庫内レイアウトなどの物理的制約を加味したうえでの保管効率と作業効率を高められるという。天候やイベント情報などの外部データも利用する。

 DyASは、(1)拠点内在庫配置最適化(Dynamic Inventory Allocator)、(2)リソース配分最適化(Dynamic Resource Allocator)、(3)シナリオプランニング(Scenario Planning)の3つのモジュールと、物流施設内の作業を可視化・シミュレーションする「Intelligent EYE」から成っている。

 ユーザーインタフェースを直感的なものにすることで、作業進捗や要員配置状況、作業量などの把握が容易だとしている。

 GROUNDは今後、DyASの海外展開も目指したい考えだ。