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AIを使ったサービスを開発・実行するための基盤サービス、NTTデータが開始

DIGITAL X 編集部
2020年10月8日

AI(人工知能)技術を使った新しいサービスを開発・改善するための基盤サービスを、NTTデータが2020年9月30日に開始した。AI関連サービスの商用化までの期間短縮や、継続的な改善が可能になるという。同日に発表した。

 NTTデータの「MLOps(機械学習のための運用基盤)導入サービス」は、AI(人工知能)技術を使ったサービスの開発や業務改善を支援するためのもの。AIの開発効率を高めるツール群を提供し、企業が商用のAIサービスを短期間で開発したり継続的に改善したりをできるようにする(図1)。

図1:「MLOps導入サービス」が提供するツール

 MLOps導入サービスが提供するビジネス面での効果は、(1)PoC(Proof of Concept:概念検証)を経た実ビジネスの創出、(2)実ビジネスの継続的改善の2つ。機械学習に必要なデータの確認からデプロイの再評価までの作業効率が約250%向上するとしている。

 これにより、PoCのチューニングに必要なプロセスを高速にし、ビジネスの創出につなげる。AIの予測モデルを簡単かつ高速に改善することで、継続的なビジネスの改善を可能にするという。

 MLOps導入サービスは、NTTデータのMLOpsサービス「AICYCLE」を改良して提供する。AICYCLEは、AIの予測モデルを、種々のビジネス関連データや、AIの予測結果・実績(予測と実績の良否)データを用いて自動的に評価・更新するもの。今回、新規にOSS(オープンソースソフトウェア)とパブリッククラウドベースの検証済みのツールを追加した。

 NTTデータは今後、MLOps導入サービスをグループ各社の案件に展開し、3年間で100件の導入を目指す。