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データ分析の準備工程をAI技術で自動化するサービス、NECが提供

DIGITAL X 編集部
2020年10月20日

データ分析のための準備工程を人手に代わって実施するサービスの提供をNECが2020年10月13日に開始した。顧客企業が保有するデータをAI(人工知能)で分析し、関連性が高い外部の公開情報と組み合わせてデータを補完・拡張する。同日に発表した。

 NECの「NEC Data Enrichment」は、データ分析の準備工程をAI(人工知能)技術を使って自動化するためのサービス(図1)。データアナリストなどの専門家が作業する時間の約10分の1で、同品質の成果が得られるという。

 事業推進や意思決定にデータ分析を利用するためには、準備工程としてデータの正規化・標準化・名寄せなどの「データクレンジング」が重要になる。

 NEC Data Enrichmentでは、顧客企業のデータを預かり、AI技術群「NEC the WISE」(NEC製)の1つである「データ意味理解技術」で分析。関連性や類似性が高いと判断した外部の公開情報と統合することで、データを補完・拡張して顧客に提供する。

 サービス開始にあたりNECは、タイトーと共同で本サービスの実証実験を2020年4月から7月にかけて実施した。補完・拡張されたデータを用いることで、新商品の需要予測の精度が約20%向上したという。

 NECは今後、発注業務や商品開発業務などを中心に新サービスを提案し、3年間で累計4億円の売上高を目指す。