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医療・介護機関に向けた閉域LTEを使う内線通話サービス、ユニアデックスが開始
2020年11月11日
医療機関などにおける内線通話やナースコールなどをスマートフォンで受けられるようにするクラウドサービスをユニアデックスが2020年11月4日に開始した。スマートフォンに専用SIMを挿入し、閉域LTE網を利用する。同日に発表した。
ユニアデックスの「スマートフォンIPナースコール連携ソリューション」は、医療機関や介護施設を対象にした院内コミュニケーションのためのクラウドサービス(図1)。ナースコールやビデオ会議などもスマートフォンで受けられるようにすることで、施設内でのコミュニケーションをスマートフォンに集約する。
スマートフォンIPナースコール連携ソリューションで利用できるのは、内線/外線の通話やナースコールの着信のほか、遠隔ビデオ通話/会議やチャット、Push to Talk(トランシーバー機能)など(図2)。ナースコールとの連携は、ケアコム製の機種が対象になる。
医療・介護機関の構内電話としては、これまでPHSが広く利用されてきた。ただPHSの公衆網のサービスは2021年1月に終了になるため、通信手段の確保などが課題になっていた。本サービスでは、PHS網に代わり、閉域LTE網を利用する。
閉域LTE網は、無線通信キャリアが提供する電波環境を使って、通信の行き先や経路を限定できる仕組みで、これによりセキュアな通信を実現する。スマートフォンには専用SIMを装着する。
ユニアデックスはこれまで、本サービスをオンプレミスで提供していた。今回、クラウドサービスとして提供する。従来と比較して、無線LANや音声制御システムなどの導入・運用コストを抑えられるとしている。今後3年間に100以上の医療・介護機関への提供を目指す。