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IoT通信基盤「SORACOM」にダッシュボード機能、ソラコムが追加

DIGITAL X 編集部
2020年11月27日

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器からのデータを可視化するためのダッシュボード機能をIoT通信基盤「SORACOM」を手がけるソラコムが2020年11月17日に追加した。IoT機器を導入する際のハードルを下げるのが狙い。同日に発表した。

 ソラコムが同社のIoT通信基盤「SORACOM」に追加したのは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器のデータを分析・可視化するための「サンプルダッシュボード」機能(図1)。併せて、IoTデバイスのデータ送信設定をブラウザから行える「スマート設定」機能も用意した。

図1:「GPSマルチユニット SORACOM Edition」のデータを可視化するサンプルダッシュボード機能

 サンプルダッシュボード機能はまず、同社の「GPSマルチユニット SORACOM Edition」向けに提供する。位置情報(GPS)、温度、湿度、加速度センサーなどを持つデバイスで、同デバイスからの各種データやバッテリー残量などを可視化する。他デバイス向けのサンプルダッシュボードは順次拡充していく計画だ。

 一方のスマート設定機能は、ボタンデバイスの「SORACOM LTE-M Button for Enterprise」および「SORACOM LTE-M Button for Plus」で利用できる。いずれも、低電力消費通信のLTE-M(Long Term Evolution for Machines)に対応するデバイスで、for Enterpriseは1回押し/2回押し/長押しの3種類のクリック出力を、for Plusはさらに接点端子を介して各種センサーの出力を、それぞれ送信できる。

 スマート設定機能では、ブラウザ上の操作のみでメール送信を設定できる(図2)。これまでは、SORACOMが提供するユーザーコンソール/ガジェット画面から、クラウドサービスが提供するメッセージングやファンクションサービスを介して設定する必要があった。

図2:「スマート設定機能」を使って、Webブラウザ上の操作でIoT機器のメール送信を設定できる

 GPSマルチユニットやボタンデバイスは、同社のリファレンスデバイスの位置付け。プロトタイプを短期間に開発し、実際に利用してもらいながら製品/サービスを改良していく用途を想定している。追加機能により、これらリファレンスデバイスをより早期に利用可能にすることで、IoTの適用範囲をさらに広げたい考えだ。