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各種資材を任意の場所に保管しても在庫を管理できるシステム、ナ・デックスが発売

DIGITAL X 編集部
2020年12月7日

倉庫などで資材を種別ごとなどに確保しなくても、資材の探索や棚卸しができるシステムを、産業機器などを手がけるナ・デックスが2020年12月1日に発売した。マーカー位置測位技術を使って実現する。NEC通信システムと共同開発した。両社が2020年11月27日に発表した。

 産業機器などを手がけるナ・デックスが発売した「マーカーロケーションシステム」は、工場や倉庫などにおいて、部品や原材料といった資材の位置を可視化するシステム(図1)。資材の種別を意識せず任意の場所に保管しても探索できることから、資材の探索/ピッキングや棚卸しといった作業の効率や倉庫の利用率を高められるという。

図1:「マーカーロケーションシステム」では、資材に貼り付けたマーカーを撮影し、資材の種別と入庫場所を自動で認識する

 資材にはシート状のマーカーを貼り付ける。そのマーカーを入庫時にカメラで撮影し、その画像を分析して資材の位置を測位することで、資材の種別と入庫場所を自動で認識する。入庫数量をデータベースに登録することで在庫を管理する。

 防水加工したマーカーを使えば、屋外でも位置を推定できるため、屋内外にある資材を一元的に管理できる。屋内外ともビーコンなどの位置測定装置を使わないため、運用が容易で、装置の電池交換などの作業も不要になる。

 マーカーロケーションシステムは、ナ・デックスの入出庫管理システムと、NEC通信システムのマーカー位置測位ソフトウェアを使って両社で共同開発した。今後は、マーカー位置測位技術を、AGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)やフォークリフト、作業者などの導線を管理したり、その導線と運搬荷物の情報などを連動させて適応範囲を広げたりする考えだ。

 ナ・デックスは今後3年間で50件の販売を目指す。