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スマホを持たない家族を対象にした見守りサービス、ソニーが開始

DIGITAL X 編集部
2020年12月17日

家族を対象にした見守りサービスをソニーが開始した。ソニーネットワークコミュニケーションズを窓口に、2020年12月中旬より順次サービスを提供している。子どもや高齢者が専用端末を携帯し。家族は専用のスマホアプリで確認する。2020年12月10日に発表した。

 ソニーの「amue link(アミューリンク)」は、子どもや高齢者などスマートフォンを携帯していない家族がいる家庭を対象にした見守りサービス。子供や高齢者にはチップ型SIMを搭載する小型の専用端末を携帯してもらい、家族は専用のスマートフォン用アプリケーションを使って現在位置などを確認する(図1)。

図1:「amue link(アミューリンク)」による見守り機能の画面例

 サービス名のamue linkは、英語で「お守り」を意味する「amulet」と、「つながる」を意味する「link」を組み合わせたもの。GPS(全地球測位システム)トラッカー「LM-01」をお守りに見立て、LM-01が搭載する各種センサーなどで得られるデータから、現在位置を把握する。LM-01の大きさは高さ60×幅約26×奥行き約12.3ミリで、重さは約23.7グラム。LTE-M回線で通信する。

 センサーで得たデータをAI(人工知能)技術を使って分析することで移動手段を検知できるため、「バスと徒歩で移動していた」といった行動履歴も把握できる。スマホアプリで、特定の場所を設定しておけば、端末がその場所に到着したり離れたりしたタイミングに通知を受け取れる。音声機能を使ったボイスメッセージによる双方向のコミュニケーションも可能だ。

 スマホアプリには最大5台のLM-01を登録できる。逆にLM-011台に対して最大5人がスマホアプリを使って見守れる。

 amue linkの開発は、ソニーの事業開発プラットフォーム上でグループ間連携による事業探索活動の1つとしてプロジェクト化された。ソニーネットワークコミュニケーションズ、ソニーのR&Dセンター、ソニーセミコンダクタソリューションズなどが連携し、半導体から端末、通信、サービスまで一気通貫で開発したという。

 amue linkは、ソニーネットワークコミュニケーションズの高速光回線サービス「NURO 光」のオプションサービス「amue link for NURO」として提供する。利用料金は月額980円(税別、以下同)。別途、初期費用3000円と端末代金(一括支払いの場合で1万2600円)がかかる。