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データの収集から統合、分析、活用までを支援するサービス、キヤノンITSが開始
企業が業務改革やマーケティングなどのためのデータ管理に取り組むための支援サービスを、キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)が2020年12月9日に開始した。データの収集から統合、分析、活用までに対応し、各段階を得意とする企業との協業でサービスを提供する。同日に発表した。
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)の「データマネジメントサービス」は、企業が持つ大量のデータを、業務改革や生産性向上、マーケティング戦略の立案などに活用するための支援するサービス(図1)。データ収集方法の検討から、安全な管理・運用、実際の利活用までに対応する。
サービスメニューとして、(1)データ管理のコンサルティング、(2)データ管理基盤の導入支援、(3)AI(人工知能)における機械学習やBI(ビジネスインテリジェンス)を用いたデータ分析・可視化の導入支援、(4)マーケティングオートメーションの導入支援などを用意する(図2)。
コンサルティングでは、データ資産の管理状況を調査し、強みや課題を洗い出す。データ管理の戦略の立案とデータガバナンスの策定、データ管理プロセスの設計、推進組織の立ち上げと人材の育成、データカタログの整備・管理なども実施する。データ管理のコンサルティングなどを手がけるデータ総研と協業する。
データ管理基盤の導入支援では、顧客体験(CX:Customer Experience)や顧客ロイヤリティを軸としたマーケティングに向け、データ管理における入力データの取り込みから出力データの抽出と利用、マーケティング施策への連携までを支援する。ビッグデータ分析を手がけるトレジャーデータやブレインパッドと協業する。
機械学習については「DataRobot」(米DataRobot製)、マーケティングオートメーションについてはB2C(企業対個人)向けの「Salesforce Marketing Cloud」とB2B(企業間)向けの「Pardot」(いずれも米Salesforce.com製)の導入を支援する。BIを用いたデータ分析・可視化については、種々のBI関連製品の中から利用企業に合わせてコンサルタントが提案する。
そのほか、データクレンジングなどに活用できる自然言語処理技術や、数理技術、映像認識技術などを活用したデータ分析支援も提供する。国内外の個人情報保護関連の法規制への対応や情報漏えい対策などを含めたユーザーサポートも提供する。
デジタルマーケティングやEC事業での活用だけでなく、物流会社における配送業務の効率化や予防保全、個々の荷主への1対1のサービス施策などへの適用も想定している(図3)。
キヤノンITSは、データ管理領域で2023年までに20億円の売り上げを目指す。