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Azureのコグニティブ/BIサービスを活用したPoC支援サービス、Colorkrewが開始

DIGITAL X 編集部
2020年12月25日

クラウド基盤「Microsoft Azure」上でのPoC(概念実証)支援サービスを、クラウド管理サービスなどを手がけるColorkrewが開始した。Azureのコグニティブ(認知)/BI(ビジネスインテリジェンス)サービスを活用する。2020年12月11日に発表した。

 クラウド管理サービスなどを手がけるColorkrewが開始したのは、クラウド基盤「Microsoft Azure」(米マイクロソフト製)のコグニティブ(認知)/BI(ビジネスインテリジェンス)サービスを使ったサービスを開発するためのPoC(概念実証)の支援サービス。サービス開発におけるコストと時間の削減が可能という。

 PoCの対象分野は、(1)コミュニケーション基盤などでの文書の検索性向上、(2)IoT(Internet of Things:モノのインターネット)プロジェクト、(3)テキストや画像、音声など非構造化データの構造化と分析・活用、(4)材料開発のためのマテリアルズ・インフォマティクス(MI)の4つ。

 文書の検索性の向上では、コミュニケーション基盤「Microsoft Teams」(米マイクロソフト製)などでの検索に、クラウド検索サービス「Azure Cognitive Search」を利用し、本文を含めた検索や、検索頻度が高いファイルの調査などに向けて、実業務で使う文書を用いた評価を支援する(図1)。

図1:Microsoft Teamsでの文書の検索性を高めるための仕組みの例

 IoTプロジェクト立ち上げでは、Microsoft AzureのIoT基盤を利用し、データの取り込みから可視化までの一連の仕組みを検証する(図2)。PoCモデルをベースに本番環境へ向けたカスタマイズにも対応する。

図2:IoTプロジェクト立ち上げ時の基盤構成の例

 非構造化データの構造化と分析・有効活用では、自然言語処理や音声/画像解析が可能なPaaS(Platform as a Service)「Microsoft Azure Cognitive Services」などを利用し、非構造化データを解析し構造化データに変換する(図3)。キーワードの出現頻度や評価データの可視化にも対応する。

図3:テキストデータを構造化して分析し、可視化する仕組みの例

 MIでは、ビッグデータ分析サービス「Azure Synapse Analytics」で種々のデータを一括管理し、「Azure Machine Learning」やAzure Cognitive Servicesで分析し、知見を導き出すプロトタイプを構築する(図4)。

図4:実験データのコンセプトを検証する仕組みの例

 いずれのケースでもPoC支援に続く、開発などにも対応するとしている。

 サービス開始に当たり、2021年1月22日までキャンペーンを実施している。日本マイクロソフトの担当者が認識し、社内審査を通過した案件のみを対象に、本サービスを最大200万円分まで無償で提供する。