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小売店舗の商品棚を自走ロボットでチェックするサービス、日本ユニシスが開始

DIGITAL X 編集部
2021年1月12日

スーパーマーケットなど小売店の商品棚を自立走行ロボットでチェックするサービスを日本ユニシスが2020年12月23日に開始した。閉店後に商品の在庫や期限切れなどを確認できるという。同日に発表した。

 日本ユニシスの「RASFOR」は、小売店の商品棚をロボットを使ってチェックするサービス。自立走行ロボットが撮影した商品棚の画像から商品の期限切れや品切れを確認する(図1)。小売業の人手不足を解消するとともに販売機会の損失を防げるほか、新型コロナウイルス(COVID-19)対策としての店舗への出勤者数や勤務時間の抑制なども期待できる。

図1:「RASFOR」では自動走行ロボットが商品棚を撮影し期限切れなどを確認する

 RASFORでは、閉店後にロボットが店内を自動で走行し、棚の画像を撮影。ロボットに搭載するAI(人工知能)技術を使って、商品の売価や、セールなどを告知するPOPの期限、品切れの有無などを確認する。数千の商品を対象にできるという。陳列状況を把握する「棚割実態把握機能」を2021年6月までには追加する予定だ。

 RASFORの開発にあたっては、村田機械の自律移動走行制御システムと、ニコンシステムの画像撮影・動画撮影制御、および日本ユニシスのAI画像解析技術を組み合わせた。

 日本ユニシスは、業務の高度化や労働力不足など小売業の課題をテクノロジーを使って解決する「New Retail Trinity Model」を提唱している。RASFORは、同コンセプトを構成するサービスの1つになる。