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複数メーカーの物流ロボットを混在利用するためのオープンなクラウドプラットフォーム、NEDOが開発へ

DIGITAL X 編集部
2021年1月15日

特定のメーカーに限定せず、物流ロボットを横断的に活用するためのオープンなクラウドプラットフォームを、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が開発する。国際ロボット規格への対応や種々のハードウェアとの接続機能などを実現する。2020年12月24日に発表した。

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が開発するのは、異なるメーカーの物流ロボットを混在し横断的に活用できるようにするためのオープンなクラウドプラットフォーム(図1)。物流業がロボットなど複数のハードウェアやソフトウェアを横断的に活用し、倉庫作業の効率を高めるのを支援する。

図1:物流業界向けのオープンクラウドプラットフォームのイメージ

 同プラットフォームで実現するのは、倉庫管理システムとのデータ連携機能や、種々のロボットを接続する際のカスタマイズ作業を減少するためのハードウェア依存部分を減らす機能など。主要な国際ロボット規格へ対応するほか、種々のハードウェアとの接続機能も開発するという。

 また物流関連製品/サービスのマーケットプレイスの構築を目指す。同プラットフォーム上で利用できるハードウェアやソフトウェアのカタログ機能や、製品/サービスの利用時に料金を支払う仕組みを想定する。物流企業と、物流関連のハードウェア/ソフトウェアを開発する企業との連携を促し、新たな価値を創出したい考えだ。

 NEDOは、「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」として、データエコシステムの構築につながる業界共用のデータ基盤開発を支援している。物流業向けロボットのためのクラウドプラットフォームの開発は、その一環である。