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金融機関と顧客をつなぐバンキングアプリの最新版、NTTデータが販売

DIGITAL X 編集部
2021年1月15日

金融機関が対顧客サービスを強化するためのバンキングアプリケーションの最新版を、NTTデータが2021年1月7日に発売した。金融機関の担当者が使う営業用タブレット端末と連携した顧客サービスを可能にする。同日に発表した。

 NTTデータの「My Pallete」は、金融機関の顧客が口座残高や入出金明細を確認できるスマートフォン用アプリケーション。今回、機能を拡充した「My Palleteフルサービス版」の提供を開始した。「対面相談予約サービス」や「オンライン相談サービス」などの利用を可能にする。

図1:「My Palleteフルサービス版」は、オンラインでの顧客サービスを可能にする

 NTTデータが提供する個人向けインターネットバンキングサービス「AnserParaSOL」とも連携する。顧客は、アプリからネットバンキングの申し込み手続きが完結できる。口座開設、残高明細照会、振込、定期預金、投資信託、外貨預金、ローンなどのサービスを利用できる。

 My Palleteフルサービス版では、QRコードを使った情報連携により、顧客が店頭で口座開設などの取引をした際にアプリを登録できる。行員は店頭において、簡単な操作で顧客にデジタルサービスの利用を促せる。連携できる営業用タブレットには、NTTデータが提供するタブレットのほか、金融機関が独自に開発したタブレットにも対応する。

 アプリ内の行動データに基づいたマーケティング活動も可能になる。アプリの機能を使って、顧客1人ひとりに適したプッシュ通知やお知らせができる。

 My Palleteはこれまでに27の金融機関が採用している。フルサービス版は、岩手銀行、京都銀行、鳥取銀行、西日本シティ銀行、東北銀行などが導入を検討しているという。NTTデータは今後3年間で30金融機関への導入を目指す。