• News
  • 教育

ロボット用ミドルウェアを扱える人材を育成するための無料講座、NEDOが開講

DIGITAL X 編集部
2021年1月22日

ロボット産業の発展に必要な人材を育成するための無料講座を、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が2021年1月29日に開講する。ロボット用ミドルウェア技術の体系的な習得を支援する。2021年1月15日に発表した。

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が開講するのは、ロボット用ミドルウェア技術を体系的に習得するための無料講座(図1)。2021年1月29日からオンラインまたはオンデマンドで順次実施する。ロボット用ミドルウェア技術に興味があれば誰でも受講できる。

図1:ロボット用ミドルウェア技術を学ぶ講座の構成

 NEDOは、製造分野とサービス分野におけるロボットの未活用領域へのロボット導入を推進してきた。2019年度に終了した「ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト」では、OSS(オープンソースソフトウェア)の「ROS」などをベースにロボット用ミドルウェア技術を開発してもいる。

 ロボット用ミドルウェアは、ロボットの基本機能を実装したソフトウェア。モジュール間の通信インタフェースや、デバイスコントロール(ドライバ)、ソフトウェア管理基盤のほか、動作シミュレーターやシステム開発ツールなどからなっている。

 今回の人材育成講座は、同ミドルウェア技術を利用し、埼玉大学、東京大学、産業技術総合研究所を拠点に開講する。開講に向けたキックオフシンポジウムを2021年1月29日にオンデマンドで配信する。

 初年度は、「体験コース」「入門コース」「OSS(Open Source Software)活用のガイドライン解説」「市場化成果活用コース」「産業用ロボット応用コース」「画像処理・AI(人工知能)技術活用コース」の6コースを予定する。オンデマンド対応の教材は、繰り返し受講できる。体験コース以外の受講には事前登録が必要だ。

 NEDOは次年度以降も移動ロボットアプリケーションなど講座内容の充実を図っていく計画である。