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ウェアラブルデバイスの世界の出荷台数は2020年第3四半期に前年同期比35.1%増、米IDCが調査

DIGITAL X 編集部
2021年1月25日

ウェアラブルデバイスの2020年第3四半期(7~9月)の出荷台数は、世界では前年同期比35.1%増だった。一方で国内は同2.8%増にとどまった。米IDCの日本法人が2021年1月5日に発表している。

 米IDCが調査したのは、ウェアラブルデバイスの出荷台数。腕時計型、リストバンド型のほか、音声アシスタント機能などを持つ耳に装着するタイプのデバイスを含めている。

 同調査によれば、世界のウェアラブルデバイスの2020年第3四半期(7~9月)の出荷台数は、前年同期比35.1%増の1億2503万台。腕時計型は同36.2%増の3290万台、リストバンド型は同9.4%増の2193万台、耳装着型は同47.7%増の6975万台だった。装着型デバイスが市場全体の55.8%を占めている。

 これに対し、日本でのウェアラブルデバイス出荷台数は、同2.8%増の176万3000台だった。そのうちリストバンド型が同149.4%増の17万5000台を出荷した。腕時計型は同9.7%増の62万2000台、耳装着型は同9.2%減の87万6000台だった。

 米IDCのリサーチマネージャーは、「2桁成長は強い需要を示すだけでなく、多くの人が新興市場と先進市場の両方で初めてウェアラブルデバイスを手にしたことを示唆している。今後はユーザーのインストールベースが拡大し、数年後にはデバイスの買い替えの機会が増える」と予測する。

 IDC Japanのアナリストは、「ウェアラブルデバイス市場が成長を続けるには、『ネクストノーマル』の生活環境において、ユーザーの生活における利便性を具体的なユースケースを通じて示していくことが必要だろう」と述べている。