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人の動きを可視化するリアルタイムな人口分布統計データ、NTTデータが提供

DIGITAL X 編集部
2021年1月25日

リアルタイムな人の動きを地図上で可視化するための人口データの配信サービスを、NTTデータが2021年1月15日に開始した。飲食店や小売業などは需要や来店の予測が可能になる。同日に発表した。

 NTTデータの「モバイル空間統計 人口分布統計(リアルタイム版)」は、1時間ごとの人口変動データを地図上で可視化するサービス(図1)。飲食店や小売業であれば、需要や来客を予測に利用できる。人口データと利用者数などを組み合わせれば自治体や公共交通機関が感染予防に配慮した情報公開も可能になる。

図1:人口統計データを使った来店予測のイメージ

 人口データは、NTTドコモの携帯電話ネットワークを利用した人口統計情報「モバイル空間統計」によって集計している。これまで1カ月程度のリードタイムがあったが、コロナ禍において、人の動きをよりリアルタイムに把握できるようリードタイムを1時間とした。

 モバイル空間統計 人口分布統計(リアルタイム版)では、リアルタイムの人口分布や属性情報(性・年代・居住地)を500メートルメッシュ単位で、地図情報システム「BizXaaS MaP」(NTTデータ製)を通じて配信する。

 地図上では人口データのほか、位置情報コンテンツや統計データ、売り上げ・顧客情報などのデータを重ねて表示したり、指定した範囲内の人口データを集計したりができる。API(アプリケーションプログラミングインタフェース)連携により既存システムに取り込むことも可能だ。

 NTTデータは今後、人口データに、気象データや人流データ、道路交通情報を掛け合わせた予測データの作成や、人々の消費傾向・行動傾向の把握などのサービスを拡充していく考え。