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介護施設入居者の行動をAIで検知する業務支援システム、凸版印刷とインフィックが発売

DIGITAL X 編集部
2021年1月29日

介護施設において、入居者の行動をセンサーとAI(人工知能)技術を使って検知する介護業務の支援システムを、凸版印刷とインフィックが2021年1月20日に発売した。介護従事者の業務負担を軽減する。同日に発表した。

 凸版印刷とインフィックが発売した「LASHIC+」(ラシクプラス)は、介護施設において入居者の行動をセンサーとAI(人工知能)によって検知することで介護従事者の業務負荷を軽減するためのシステム。高齢者の見守りサービス「LASHIC」(インフィック製)とも連携し、介護従事者の不足を解消したい考えだ。

図1:「LASHIC+」のサービス全体像

 LASHIC+は、入居者1人ひとりの行動をAIが学習し、普段と異なる行動(異常行動)を取った際に、介護従事者にアラートで知らせる。必要なアラートだけを発することで介護従事者の負担を軽減する。中長期的な生活スタイルの変化を可視化することもできる。

 行動を検知するために、温度・湿度・照度・人感・ドア開閉などを検知する簡易センサーを施設内に設置する。特別な工事は不要という。行動データの取得にカメラを使わないことで、入居者のプライバシーを保護できるとしている。

 LASHIC+の利用料金は、1部屋につき初期導入費が2万7000円から、月額ライセンス費用が4200円から。凸版印刷は2022年度までにLASHIC+の関連受注を含め10億円の売り上げを目指す。