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看護部長/師長が学習するためのVR技術を使ったコンテンツ、NTT Comと関東学院大が提供開始

DIGITAL X 編集部
2021年2月3日

看護部長や看護師長が看護師に対するコミュニケーションスキルを学習するためのVR(仮想現実)技術を使ったコンテンツをNTTコミュニケーションズ(NTT Com)と関東学院大学が開発し、2021年1月23日から提供を始めている。2021年1月21日に発表した。

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)と関東学院大学が開発・提供するのは、医療機関における看護部長/看護師長を対象にした学習コンテンツ(図1)。VR(仮想現実)技術を使い、上司が部下に実施するコミュニケーションの事例を現実に近い感覚で体験することで、マネジメントスキルの向上を図る。

図1:VR技術により面談を追体験しながらコミュニケーションスキルを学ぶ

 学習コンテンツの受講者は、看護部長と看護師長の目線を切り替えながら面談をオンラインで体験する。VR技術により、有効な質問の仕方や話の聞き方などのコミュニケーションスキルを追体験できるため、一般の座学研修と比較して、高い学習効果が期待できるとする。

 VRコンテンツは、VR医学会をはじめとした専門機関と協力して制作した。日本VR医学会の小山 博史 理事長は、「動画でも同様のシーンは見られるが、VR技術では、あたかも当事者になったような錯覚を覚えるため、当事者の心理や情動反応への理解を深める効果が期待できる」と述べている。

 まずは、医療機関の運営支援事業を手掛けるシーユーシーが2021年1月23日に開く「看護部長研修会」に提供する。2021年3月27日に予定する第2回の研修にも提供する予定である。