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手のひらサイズのMR用ヘッドマウントディスプレイ、キヤノンが発売

DIGITAL X 編集部
2021年2月4日

収納時には手のひらサイズになり、屋外などへの可搬性を高めたMR(Mixed Reality:複合現実)用のヘッドマウントディスプレイをキヤノンが2021年2月下旬に発売する。2021年1月27日に発表した。

 キヤノンの「MREAL S1」は、MR(Mixed Reality:複合現実)対応ヘッドマウントディスプレイのエントリー機種(図1)。収納時の大きさが、およそ幅186×高さ138×奥行き250ミリ、ヘッドマウントユニット含む質量が約338gと、同社MREALシリーズで最小・最軽量という。

図1:「MREAL S1」の外観

 ディスプレイ本体の小型・軽量化に加え、モバイルワークステーションとの組み合わせでシステムとしての総重量の軽量化を図ることで可搬性も高めた。使用時の負担を軽減し業務用との利用を促す。例えば、建設予定地で完成後の姿を関係者で共有したり、工場の製造ラインで作業性や動線を体験したりのと用途を想定する(図2)。

図2:「MREAL S1」を使ったシステム構成例

 実際の映像とCG(コンピューターグラフィックス)画像を重ね合わせるために位置を合わせる技術「空間特徴位置合わせ」も強化した。周囲の静止物から特徴点を抽出し、装着者自身の位置座標を推定する。特徴点を抽出するための内臓カメラの画角は水平方向に約76°、垂直方向に約103°と広い。床や窓ガラスなどからの反射により生じる位置合わせの誤差も軽減したという(図3)。

図3:周囲の静止物から特徴点を抽出し位置を特定する「空間特徴位置合わせ」の例

 MEARL S1の設計では、MREALシリーズのユーザーからの意見や人間工学に基づくことで、装着時の安定性を高めたほか、上下位置や眼幅の調整を容易にしたとしている。ディスプレイ部のみを跳ね上げる「フリップアップ機構」により、MR.から実際の目視への切り替えも容易だという。

 MEARL S1の価格はオープン。オプションで、PC接続用の「インターフェイスボックスキット」や長さ20メートルの「インターフェイスケ-ブル」、屋外の明るい環境でも空間特徴位置合わせを可能にする「減光フィルターシート」などを用意する。