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DXの構想から定着までを支援するサービス、デロイト トーマツとRed Hat、HPEが3社協業で開始

DIGITAL X 編集部
2021年2月10日

デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組むに当たり、構想の策定から定着までを一貫して支援するサービスを、デロイト トーマツ コンサルティングと米Red Hat日本法人、米HPE(ヒューレット・パッカード エンタープライズ)日本法人の3社が協業により開始した。コンサルティングに、クラウドサービスやDXのためのアプリケーションの運用基盤を組み合わせて提供する。2021年1月25日に発表した。

 デロイト トーマツ コンサルティングと米Red Hat日本法人、米HPE(ヒューレット・パッカード エンタープライズ)日本法人の3社が協業によって提供を開始したのは、企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが定着するまでを支援するサービス。技術だけでなく、組織の文化・風土・構造や、働き方、業務プロセスの変革を一貫して支援するという。

 そのために3社の製品/サービスを組み合わせる。具体的には、デロイトのDXに向けたコンサルティングと、Red Hatのソフトウェア運用基盤である「Red Hat OpenShift」、およびHPEのクラウド「HPE GreenLake cloud services」である。

 コンサルティングでは、デジタル基盤の構想策定から導入・定着までを対象にする。構想策定・要件定義・構築や、PoC(Proof of Concept:概念検証)の実行、開発プロセスの構築といった支援サービスを提供する。

 Red Hat OpenShiftは、サーバー環境を仮想化し、企業がDXを実現するためのアプリケーション開発に集中できるようにするための基盤になる。変化に追従するためのアプリケーション開発手法とされる技術の「Docker」に対応し、クラウドなど種々のシステム環境でのアプリケーション開発・運用を可能にする。

 HPE GreenLake cloud servicesでは、オンプレミスにあるサーバー環境からハイブリッドクラウドまでを含めた環境を管理し、一体的なIT基盤サービスとして提供する。既存環境のモダナイゼーションやハイブリッドクラウド環境の運用負荷を軽減できるとする。サーバー環境に加え、VDI(仮想デスクトップ基盤)や機械学習に最適化した環境も用意する。

 Red Hat OpenShiftと組み合わせた従量課金制サービス「HPE GreenLake cloud services for Red Hat OpenShift Container Platform」も提供する。

 技術コンサルティング分野では3社で互いの能力を補完できるようプロジェクトを組むとしている。顧客開拓に向けたウェビナーの開催といったマーケティング活動も共同で進める。