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建造物の3D点群データをBIMデータに変換するサービス、スマートスケープが開始

DIGITAL X 編集部
2021年3月5日

ビルやインフラなどの建造物を3D(3次元)スキャナーで計測した点群データを3DのBIM(Building Information Modeling)データに変換するサービスを、3Dデータの変換サービスを手掛けるスマートスケープが2021年2月16日に開始した。インドの3Dエンジニアリングソフトウェア会社nCircle Techの製品を利用する。同日に発表した。

 スマートスケープの「Scan2BIM/CIM」は、3Dスキャナーで計測した建造物の点群データを3D(3次元)のBIM(Building Information Modeling)データに変換するサービス。機械学習により点群データから壁、柱、配管などの要素を検出し、形状や位置座標などを自動で付加する(図1)。

図1:点群データを3Dモデル化したイメージ

 変換したデータは、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)介してBIM設計支援ツール「Autodesk Revit」(米Autodesk製)に取り込みモデリングした後、元の点群データの精度を維持しているかをオペレータが比較検査しながらBIMモデルとして完成させ納品する。

 サービス提供に当たりスマートスケープは、インドの3Dエンジニアリングソフトウェア会社nCircle Techと提携。点群データの変換に、同社製品を利用する。

 スマートスケープはこれまで、3Dデータの変換サービスとして3D設計データを3D PDFに変換する「Smart Converter for AEC」や、点群データを3D PDF/HTMLに変換する「MO3D(Model Optimizer 3D)」などを提供してきた。今後はnCircleの製品/技術を活用し建設業向けサービスを拡充していくという。

 近年、建設業においても3Dデータを活用する「デジタルツイン」が注目されている。だが、既存の建物、橋や道路などのインフラ、プラントなどでは3Dモデルがないケースが多い。3Dスキャナーによる点群データの撮影は容易だが、データ量が膨大なうえ、データを3Dモデルに変換する作業が負担になっている。

 Scan2BIM/CIM のサービス料金は要問い合わせ。