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製造現場にエッジコンピューティング環境を構築するためのシステム、シーメンスが発売

DIGITAL X 編集部
2021年3月10日

製造現場の自動化を図るためのエッジコンピューティング環境を構築するためのシステムを独シーメンスの日本法人が2021年2月17日に販売を開始した。エッジデバイスを集中管理し、デバイス上で動作するアプリケーションの配付・更新を可能にする。同日に発表した。

 独シーメンスの日本法人が発売した「Industrial Edge」は、製造現場にエッジコンピューティング環境を構築するためのシステム。現場の機器の制御やクラウドシステムなどとの接続、エッジデバイスで収集したデータに基づく状態監視や予防保全などを可能にする。

図1:「Indutrial Edge」の導入イメージ

 Industrial Edgeは、Industrial Edge Devices、Industrial Edge Apps、Industrial Edge Management Systemからなる。

 Edge Devicesが、各種製造設備などとデータ連携するためのデバイスだ。機器のデータを収集し、デバイス上で分析処理を実行できる。コンテナ型仮想化技術(Docker)に対応する。

 Edge AppsはEdge Devices上で動作するアプリケーションソフトウェアである。シーメンスが提供するEdge Apps以外のアプリケーションも利用できる。機械メーカーや利用企業は、製造現場や機器それぞれの要件に応じた独自のアプリケーションを開発することが可能だ。

 Edge Management Systemが、Edge Devicesと同Appsを管理する。現場に分散配置したEdge Devicesを集中管理し、稼働状況を監視・診断できる。最新のアプリケーションをセキュリティを確保しながらEdge Devicesに配布しインストールが可能だ。