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スマホを使ったトータルピッキングの支援システム、コマースロボティクスが販売開始
物流倉庫でのトータルピッキング業務をスマートフォンを使って実行するためのシステムを、倉庫管理のクラウドサービスを提供するコマースロボティクスが2021年2月19日に発売した。音声指示によるピッキングにも対応する。2021年2月18日に発表した。
コマースロボティクスは、倉庫管理システム(WMS)のクラウドサービス「AiR Logi(エアロジ)」などを手掛けるサービス事業者。今回、複数の出荷オーダーの対象商品を一括して取り出してからオーダー別に仕分ける「トータルピッキング」を支援するためのシステム「モバイルマテハン」を発売した。
モバイルマテハンは、AiR Logiと組み合わせて利用するスマートフォンを使ったシステム(図1)。スマホ用専用アプリケーションとスキャナーで構成される。
対応するトータルピッキング方法としては、対象の最小管理単位SKU(Stock Keeping Unit)が多い場合に対応する「TAS(Tablet Assort System)」と、SKUが少ない、または商品サイズが大きい場合のための「TDS(Tablet Distribute System)」、および同梱するチラシを対象にした「CPS(Chirashi Pick System)」を用意する。
いずれも基本的な動作は共通だ。まとめてピッキングするオーダー分の納品書をスキャンし、一括してピッキングした商品のバーコードを読み込めば、オーダー単位に、どこに、いくつずつ再配分するば良いかを音声で指示する。TASとTDS、CPSを複合的に組み合わせた利用もできる。
すでにTASをアパレル通販大手が導入、TDSはワイン通販大手が試験導入しているという。
モバイルマテハンはスマホ単位のレンタル制で、料金は無線SIM込みで1ユニットが月額2万円からである。コマースロボティクスは2021年中に200セットの販売を目標にする。