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衛星画像から街や建物の変化を自動抽出するツールのプロトタイプ、さくらインターネットが無料で提供
2021年3月16日
衛星画像から街や建物の変化をディープラーニング技術を使って自動で抽出するツールのプロトタイプを、さくらインターネットが2021年2月25日から無料で提供している。衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」上で利用できる。同日に発表した。
さくらインターネットの「差分抽出ツール/Tellus-DEUCE(テルース デュース)」は、時期が異なる2枚の衛星画像における変化をディープラーニング技術で自動的に抽出できるツール。商社・建設・不動産の業界における建物の建て替わりや工事や開発の進捗状況や、金融業における都市の経済成長、保険業の被災範囲などの把握への活用を期待する。
Tellus-DEUCEのプロトタイプを、衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」における衛星データやアプリケーションなどのツールを扱う「マーケット」においてTellus公式ツールとして無料で提供する。
Tellusではこれまでに、2時期のSAR衛星画像を干渉解析する「TelluSAR(テルーサー)」が公開されている。Tellus-DEUCEでは、AVNIR-2とALOS-3相当データ、Sentinel-2など解像度が低い光学衛星画像における変化を抽出できる。
Tellus-DEUCEの開発では、さくらインターネットが開発を取りまとめ、AI(人工知能)技術の開発を手がけるABEJAが、同社のディープラーニング技術を用いてアルゴリズムを実装した。