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製造機械の異常予兆検知システムのライセンス、アズビルが導入支援込みで外販

DIGITAL X 編集部
2021年3月19日

製造機械の異常予兆をオンラインで検知するシステムのライセンス販売をアズビルが2021年3月3日に開始した。製造機械メーカーを対象に保全業務の効率を高める仕組みとして提案する。実稼働までの導入支援策も提供する。2021年3月2日に発表した。

 アズビルの「BiG EYES EM」は、製造機械メーカーが自社製品の保全業務をオンライン化するための仕組みのライセンス製品。アズビルが顧客向けに販売する異常予兆検知システム「BiG EYES」をPoC(概念実証)の実施から実稼働まで支援策を含めてパッケージ化し外販する。

 BiG EYES EMは、製造機械の稼働状況をオンラインで常時監視し、異常の兆候を捉えるためシステムである。製造機械に付属のPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)などを介して取得した機械の稼働データから機械学習により正常な稼働状況を把握することで、異常の予兆を検知する。

 突発的な故障の低減やCBM(状態基準保全)の実現など保全業務の効率化と保守費用の低減を支援するほか、製品品質への影響を分析すれば品質管理の強化も期待できるとする。

 今回、BiG EYES EMのライセンスに加え、導入に向けた支援策も用意する。具体的には(1)実データによる実用可能性の検討、(2)製品の活用範囲や精度など効果の検証、(3)費用対効果を含むビジネスモデルの策定などの検討の各段階に応じて、アズビル自身の導入実績に基づくノウハウなどを提供する。

 アズビルは、2021年度に50システムの販売を目標にする。