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点在する商品マスターデータを一元的に利用可能にするサービス、Lazuliが展開開始

DIGITAL X 編集部
2021年3月23日

社内外に点在する商品マスターデータを一元的に管理し必要な形で利用可能にするサービスを、商品マスターデータベースを提供するLazuli(ラズリ)が開始した。AI(人工知能)技術を使って名寄せ・整備した商品マスターデータを必要な形で引き出せる。2021年3月4日に発表した。

 Lazuliは、商品マスターデータベースのクラウドサービス「NINJA DB」を提供する企業。今回、NINJA DBを核に外部の商品マスターデータを取り込み必要な形で提供する商品マスターデータの統合サービス「Lazuli Platform」の提供を開始した(図1)。商品数が多い食品や日用品、医薬品業界などを対象に提供し、マスターデータの整備作業の効率化を支援する。

図1:整備された商品マスターデータを提供する「Lazuli Platform」

 Lazuli Platformは、NINJA DBが格納する商品マスターデータを利用する事業者が必要な形で提供するためのサービス(図2)。NINJA DB以外の外部データベースに点在する商品情報を一括管理し、使いやすい形に整理・拡張して提供する。商品マスターデータの整備作業を軽減するほか、自動的に付与するメタタグ情報などを使えば、EC(電子商取引)サイトでの商品検索やレコメンデーション機能の開発にも利用できる。

 外部のデータをNINJA DBに格納するためのエンジン「Lazuli Inside」も用意する(図2)。AI(人工知能)技術を使って、商品マスターデータの名寄せ・変換・タグ付けなどを自動で実行する。メーカーから卸、小売業者までをつなぐサプライチェーンにおける商品マスターデータを一元化することで、情報流通を促せるとしている。

 データ活用の重要さが高まる中で、その根幹なる商品マスターが整備されていないケースは少なくない。小売業界ではメーカーが用意する商品情報を卸業者が収集し整備して商品マスターデータとして提供されていたりするが、商品の多様化・短命化が進むなかで、マスターデータの整備に掛かる労力が負担にもなっている。