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産業機器の異常をモバイル端末に知らせるアプリケーション、丸紅情報システムズが販売

DIGITAL X 編集部
2021年3月24日

産業機器の異常をモバイル端末に通知するアプリケーションの提供を丸紅情報システムズが2021年3月4日に開始した。古い設備や複数メーカーの装置が混在する環境においても、異常や警告をリアルタイムに共有できる。同日に発表した。

 丸紅情報システムズが提供する「AirGRID WDシリーズ連携版モバイルアンドン」は、産業機器の異常や警告をオペレーターに通知するためのWebアプリケーション。現場で発生した異常と、その異常に対応している担当者とを各種のモバイル端末あるいはPCに通知し、関係者間での共有を可能にする(図1)。管理者側から現場のアンドンを点灯したりブザーで警報や指示を出すこともできる。

図1:「AirGRID WDシリーズ連携版モバイルアンドン」によるモバイル端末での表示例

 AirGRID WDシリーズ連携版モバイルアンドンは、産業用WEBアプリケーションの開発ツール「Proficy Operations Hub」(米GE Digital製)と、積層信号灯(アンドン)のデータを無線送信するための端末「AirGRID WDシリーズ」(パトライト製)を組み合わせ実現した(図2)。

図2:「AirGRID WDシリーズ連携版モバイルアンドン」の概要

 AirGRID WDシリーズを介することで、古い設備や複数メーカーの装置が混在する現場にあっても、装置に設置されているアンドンの点灯情報をProficy Operations Hubに集約できるという。従来は、古い設備のデータが取得できなかったり、複数メーカーの装置が混在するとデータフォーマットが異なることから集約したデータの処理が難しく、アンドン表示が困難だった。

 Proficy Operations Hubでは、アンドンのデータを集約し可視化や分析を可能にする。モバイル端末に専用のアプリケーションをインストールすることなく、それぞれのブラウザから情報にアクセスできる。