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作業現場の持ち込み・持ち出しを画像でチェックするソフトウェア、日立ソリューションズが発売

DIGITAL X 編集部
2021年3月29日

作業現場へ置き忘れや余分な持ち出しなどの画像からチェックするソフトウェアを日立ソリューションズが2021年3月10日に発売した。入退場時の物品管理業務の効率を高め、現場管理者の負担や作業員の入退場時の待ち時間の低減を図る。2021年3月9日に発表した。

 日立ソリューションズの「持込持出物品チェックAIソフトウェア」は、作業現場において作業員が入退場時に所持している物品の差異をチェックするためのもの。作業員の手持ち物品の画像をAI(人工知能)技術で比較し、現場への置き忘れや余分な持ち出しを判定する。1個ずつ目視でチェックしていた物品管理作業の自動化を可能にする。

図1:「持込持出物品チェックAIソフトウェア」の利用イメージ

 持込持出物品チェックAIソフトウェアは、日立ソリューションズ自身の実証実験では、46件の工具などについて個々の増減を正確に判定できたとしている。ハンマーやドライバー、レンチなど一般的な工具の画像について学習を終えている。PCにソフトウェアをインストールしカメラを準備すれば、事前学習なしに利用を開始できるという。業種特有の物品はオプションで追加学習ができる。

 建設や鉄道・飛行機など点検・保守のための作業現場では、作業員が持ち込んだ工具の置き忘れが重大な事故につながる恐れがある。そのため入退場時には物品を正確に管理する必要がある。だが少子高齢化による人手不足で、目視による物品管理は現場の負担になっている。

 持込持出物品チェックAIソフトウェアの価格は個別見積もりである。