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車載用ソフトウェアのテストを自動化するソフトウェア、日立ソリューションズが発売

DIGITAL X 編集部
2021年4月1日

車載用の組み込みソフトウェアのテストを自動化するためのソフトウェアを日立ソリューションズが2021年4月1日に発売する。開発者が目視で実施していた合否判定のをシミュレーションにより自動化する。2021年3月15日に発表した。

 日立ソリューションズの「時系列データ自動テストソフトウェア」は、車に搭載する戦士制御機器に組み込むソフトウェアが正しく開発できているかの合否判定を自動化するためのソフトウェア(図1)。開発者が目視で実施してきた判定を自動化し、作業の効率化および軽減を図る。

図1:「時系列データ自動テストソフトウェア」の概要

 時系列データ自動テストソフトウェアでは、テストシナリオの期待値や相関係数、許容誤差などをMicrosoft Excelに入力。同しなりを使ってシミュレーションを実行し問題の有無を自動で判定する(図2)。複数のテストシナリオを自動で実行したり、問題がある箇所をクローズアップしたりできる。

図2:「時系列データ自動テストソフトウェア」を使った車両走行軌跡の評価応用例

 自動運転システムの搭載が進む中、自動運転レベルが高まるほど車載ソフトウェアも大規模かつ複雑になっている。開発工程では、実機によるテストだけでなく、実機相当の環境(SILS:Software in the Loop Simuration)でのテストをPC上でシミュレーションして業務の効率化に取り組んでいる。ただ従来は、テスト結果を目視で確認していた。