• News
  • サービス

美容関連商品の購買行動をとらえる予兆モデル、博報堂とアイスタイルが共同で構築へ

DIGITAL X 編集部
2021年4月6日

化粧品など美容関連商品の購買動向を把握したマーケティング活動のための購買予兆モデルを、博報堂と美容系ポータルサイトを運営するアイスタイルが共同で開発する。商品ページやライブ配信の閲覧・視聴やカウンセリング体験など種々のデータに基づく総合的なマーケティング活動の実現を目指す。2021年3月17日に発表した。

 博報堂と、美容系ポータルサイト「@cosme」を運営するアイスタイルは共同で「Beauty Data Studio」プロジェクトを立ち上げた。化粧品を含む美容領域において、商品の購買から、商品ページの閲覧、ライブ配信の視聴、カウンセリングの体験などをデータで把握し、「生活者が動く」(両者)ための総合的なアプローチを設計できる仕組みの実現を目指す。

Beauty Data Studioプロジェクトの第1弾として、美容関連商品に関する購買予兆モデルを構築する。生活者の意識や行動の変化を多面的に捉え、AI(人工知能)技術を使って商品の購買につながる行動を把握できるようにする(図1)。

図1:購買予兆モデルに基づき生活者アプローチを最適化する

 @cosmeのプラットフォームを活用しながら、ブランドを持つクライアント企業との実証実験を開始し、新規顧客の獲得や、将来顧客の育成、ブランドへのファン化施策やマーケティング分析の拡充など各種アプローチ施策の精度を高めながら、美容領域におけるブランドと消費者の関係性の構築を支援するとしている。

 博報堂は、マーケティング課題を解決するために、多種多様な生活者のデータを収集、整理・統合、解析してきた。生活者の情報行動や購買行動、意識といったデータを集約する独自の「生活者DMP」を構築している。

 一方のアイスタイルは、@cosmeを通じて美容関連商品の商品データやクチコミデータ、購買データなどをデータベース化を図っている。美容に特化したマーケティングプラットフォーム「Brand Official」のサービスも展開している。

 美容領域では現在、SNSの普及や新型コロナウイルス感染症の影響で非接触化などが進み、広告や接客、購買など顧客接点のデジタル化が加速している。生活者の購買行動が複雑かつ多様化するなかで、データを活用したマーケティング活動の重要性が高まっており、美容意識や悩み、生活環境の変化などを含めたアプローチが求められているという。