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大規模システムのアジャイル開発フレームワーク「SAFe」の支援サービス、NTTデータ先端技術が開始

DIGITAL X 編集部
2021年4月6日

大規模システムをアジャイル(俊敏)に開発するためのフレームワークである「Scaled Agile Framework(SAFe)」の支援サービスをNTTデータ先端技術が開始した。アーキテクチャ設計と導入を支援する。2021年3月17日に発表した。

 NTTデータ先端技術が提供するのは、大規模システムをアジャイル(俊敏)に開発するための知識体系である「Scaled Agile Framework(SAFe)」に沿った支援サービス。アーキテクチャーの設計から、短期開発をチーム単位で繰り返す開発手法である「Scrum(スクラム)」による開発支援、およびSAFeを推進するための人材育成までをカバーする(表1)。

表1: NTTデータ先端技術が提供する「SAFe」の支援サービス
分野サービス内容
大規模アジャイル実行支援・全体を統合するアーキテクト支援
・SM(スクラムマスター)の支援
大規模アジャイルアーキテクト・アーキテクチャ標準の提供
・利用企業の環境に合わせた導入支援
・技術の選定と検証
スクラム開発・プロジェクト計画支援
・アジャイル開発チームの提供
・各種ロール人材の提供
SAFe人材育成・SAFeメンバー研修
・SAFeリーダーへのコーチング
・RTE(Release Train Engineer)のトレーニング

 SAFeは米Scaled Agile(SAI)が提唱する知識体系で、パートナー認定制度を展開している。同制度におけるビジネス変革パートナー「Global Transformation Partner(GTP)」認定をNTTデータが2020年9月に取得した。GTP認定は世界で3社目、アジア地域に本社を置く企業としては同社が初めてだという。

図1:SAFeの概要(米Scaled Agile公式Webサイトより)

 同認定を受け、NTTデータグループにあってアジャイル導入/開発の実績を持ち、SAFeの知見を有するアーキテクトが多数在籍するNTTデータ先端技術が今回のサービスを提供することになった。

 SAFeでは、リーン、アジャイル、DevOps(開発と運用の統合)といった短期開発のための考え方を組み合わせ、市場投入までの時間短縮と生産性および品質の向上を図る。SAFeを実践することで企業は、企業文化にアジリティーを組み込め、顧客が求める価値を迅速に提供し、ビジネスの成果を高められるという。

 その実行に必要な企業アーキテクチャーのロードマップを描き出す。同ロードマップは拡張性があり、50~125人が従事する小規模システムから数千人が参画する大規模システムにまで対応できるとしている。

 NTTデータ先端技術は2024年までに、SAFeの講師資格である「SAFe Program Consultant(SPC)」の取得者数を50人にまで増やし、50億円の売り上げを目指す。