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LTEとLPWAに対応する法人向けIoTネットワーク、ソニーネットワークコミュニケーションズSPが開始

DIGITAL X 編集部
2021年4月8日

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムを構築するための法人向けIoT通信の回線サービスを、ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォームが2021年3月18日に開始した。契約から運用管理までがオンラインで完結する。同日に発表した。

 ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォームの「MEEQ(ミーク)」は、法人向けのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムのための通信回線サービス。ソニーネットワークコミュニケーションズが2013年4月から提供してきたMVNE(Mobile Virtual Network Enabler)事業を2019年5月に継承し、それまでの経験と規模を生かし開発したとする。

 MEEQが提供するサービスは、(1)「MEEQ SIM」、(2)「MEEQ 閉域ネットワーク」、(3)「MEEQ for ELTRES」の3つ。

 MEEQ SIMは、携帯電話事業者のLTE回線を利用するインターネット接続サービス。回線は、NTTドコモ、 KDDI(au)、ソフトバンクの3社に対応する。

 MEEQ 閉域ネットワークは、利用企業が使っているクラウドやデータセンターなどにインターネットを介さず直接、接続するサービス。個人情報や機密情報を取り扱うといった用途に対応する。

 MEEQ for ELTRESは、LPWA(Low Power Wide Area)によるネットワークを構築するためのサービス。ソニー独自のLPWA通信規格「ELTRE」を利用することで、長距離、低消費電力に加え、高速移動体からの通信に対応できるという。

 MEEQのサービス選択から契約、運用管理まではオンラインで完結する。専用ダッシュボードを使って、通信規格やプランの決定、決済、SIMのアクティベーションやプラン変更、利用状況を確認・停止・再開、解約など各種手続きが実行できる(図1)。

図1:「MEEQ」が提供するダッシュボードにおける利用状況を確認するための画面のイメージ

 MEEQの利用料金は、MEEQ SIMで月間通信量が10メガバイトまでで容量を超えると切断させるプランの場合、月額143円(税込み)である(図2)。事務手数料が別途かかる。閉域ネットワークとMEEQ for ELTRESは要問い合わせ。

図2:「MEEQ SIM」の月額利用料金プラン

 利用企業のニーズに合わせた独自プランでの提供も可能とし、IoT事業の立ち上げに関するサポートも提供するという。