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Wi-Fiを使った位置情報を私的に利用できるSigfoxのサービス、KCCSが提供開始

DIGITAL X 編集部
2021年4月13日

Wi-Fiを使って得た位置情報を自社専用に利用できるSigfoxのサービスを京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が2021年3月23日に介した。屋内外でのトラッキングや位置測位などに利用できる。同日に発表した。

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が国内で運用する「Sigfox」は、省電力・長距離伝送が可能なLPWA(Low Powe Wide Area)通信規格に沿ったIoT(Internet of Things:モノのインターネット)用のネットワークサービス。Wi-Fiを使って屋内・屋外の位置情報を取得する「Atlas WiFi」も提供している。

 今回、Atlas WiFiの仕組みにより、利用者が希望するWi-Fiアクセスポイントの緯度経度と、建物名やフロア情報などの付加情報をプライベートなデータベースに登録できる「Atlas WiFi Private DBサービス」を追加した(図1)。

図1:「Atlas WiFi Private DBサービス」の仕組み(KCCSのホームページより)

 Atlas WiFi Private DBでは、位置情報の精度向上や詳細化が期待できる。同一敷地内にある複数建物間や、同一建物内のフロア間、同一フロア内のそれぞれでトラッキングや位置測位などが可能になる(図2)。

図2:「Atlas WiFi Private DBサービス」による位置測位の利用例(KCCSのホームページより)

 KCCSは、Atlas WiFi Private DBにより、物流などの分野でSigfoxネットワークを利用した位置情報の利用が容易になるとしている。