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マスクの着用を防犯カメラの映像から検知できるシステム、日立が発売

DIGITAL X 編集部
2021年4月14日

マスク着用の有無や発熱者を防犯カメラの映像から検知するシステムを、日立製作所が2021年3月25日に発売した。人物を特定し追跡するためのシステムの追加機能として提供する。同日に発表した。

 日立製作所が2019年から販売している「高速人物発見・追跡ソリューション」は、大規模な公共空間におけるセキュリティ業務を支援する仕組み。ライブ映像と録画映像の双方から特定人物を高速に発見し行動履歴を解析する。

 今回、同ソリューションに新型コロナへの対策関連機能を追加した。具体的には、マスク着用の有無を検知する「マスク検出ビュー」、検知した人と人との距離を分析する「ソーシャルディスタンス検知」、サーマルカメラシステムと連携し発熱者を検知する機能の3つである(図1)。施設内での濃厚接触者の早期発見や消毒必要箇所の優先順位付けなどにより、クラスターなどの抑制を支援できるという。

図1:「マスク検知ビュー」や「ソーシャルディスタンス検知」のイメージ

 併せて、人物だけでなく対象車両を検知・追跡する機能も追加した。交通事故などの発生時に、対象車両の色やタイプ(四輪または二輪など)を指定すれば、検索対象の画像データから車両を高い精度で特定・追跡できるとしている。地域の見守り支援や、安心・安全な街づくりに利用できるという。

 機能追加と同時に、高速人物発見・追跡ソリューション全体の抽出精度の向上も図っている。

 高速人物発見・追跡ソリューションは海外でも米Hitachi Vantaraが販売する。Hitachi Vantaraが提供する、監視カメラなどのデータを一元管理する「Hitachi Visualization Suite」と組み合わせれば、人物や車両の動きを地図上で可視化できる。この連携ソリューションは今後、日本国内でも販売する予定である。

 今回追加した新機能の価格は、いずzれも個別見積もりである。