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産業制御システムなどを対象にしたサイバーセキュリティ基盤、米Nozomi Networksが販売

DIGITAL X 編集部
2021年4月16日

産業制御システムなど重要インフラにおけるネットワークのセキュリティを確保するためのクラウドサービスを米Nozomi Networksが販売する。制御・運用のためのOT(Operational Technology)とIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の資産を集中監視し、脅威や異常への迅速な対応を可能にする。2021年3月9日(米国時間)に発表した。

 米Nozomi Networksの「Vantage」は、OT(Operational Technology)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)のためのネットワークのセキュリティを確保するためのクラウドサービスである(図1)。産業制御システムなどの重要インフラ上にある何千ものデバイスを集中監視し、サイバー攻撃や異常の早期検知を可能にする。

図1:OT/IoT向けセキュリティ基盤「Vantage」のシステム構成

 Vantageは、システムの脆弱性を検知するための脅威インテリジェンスを継続的に更新する。シグネチャや、ふるまいに基づく検出技術により、悪意のあるアクティビティーに対する警報を生成する。資産情報も活用し異常を正確に検出する。これらにより脅威に早期対応し、異常を処理できるようにする。

 クラウドサービスのため、マルチベンダー環境への拡張が容易だという。世界に分散するエッジからクラウドまでの全OT/IoT資産を対象に、最新状況を可視化し、ネットワークマップとして表示する。

 Nozomi Networksが持つセキュリティ関連の専門知識と、パートナーエコシステムにより、TCO(Total Cost of Ownership:総所有コスト)を下げ費用対効果を高められるとしている。

 Vantageの利用料金は、サブスクリプション型で設定される。要件が拡大した際のコスト管理は容易だとしている。