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基地局などは月額利用型で提供するローカル5Gの導入支援サービス、NTTコムが開始

DIGITAL X 編集部
2021年4月19日

5G(第5世代移動通信システム)の仕組みを自営網として利用するローカル5Gの導入から運用までをカバーする支援サービスをNTTコミュニケーションズが2021年3月31日に開始した。基地局設備などは月額利用型で提供し初期コストを抑える。同年3月30日に発表した。

 NTTコミュニケーションズの「ローカル5Gサービス」は、ローカル5Gの導入に向けたサービス。ローカル5G導入の目的をヒアリングしたうえで、エリア調査に基づいたシステム設計を提案する。その後に、無線局免許の取得代行や通信システムを構築するほか、システムの監視・保守といった運用、無線従事者の代行設置まで対応する。NTTドコモが提供する「ローカル5G構築支援サービス」を活用し実現している。

図1:「ローカル5Gサービス」のサービス概要

 提供する機器類は、遮蔽物に強く通信範囲が広いSub-6帯に対応。コストが高い5Gコアと基地局設備は月額利用型で提供することで初期費用を抑える。技術検証など必要な期間だけ利用したいというニーズにも対応できるという。ただし、5Gコアおよび無線基地局設備の最低利用期間は1年間である。同社が提供するデータ基盤「Smart Data Platform」との連携も支援する。

 ローカル5Gは、広帯域低遅延の自営ネットワーク環境として注目されている。NTTコムでは、自律走行型ロボットの遠隔操作や警備業務の高度化などの実証実験に取り組んできた。しかし、無線局免許やネットワークの知識や技術が必要なこと、設備・機器の初期コストがかかることなどが導入の障壁になっている。

 ローカル5Gサービスの料金は要問い合わせ。月額制で提供する5Gコアおよび無線基地局設備は買い切りも可能である。