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ヘルスケア用スマホアプリなどの開発・実行基盤、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供開始
ヘルスケア領域におけるスマートフォン用アプリケーションなどの開発・実行基盤の提供を、ソニーネットワークコミュニケーションズ(SNC)が2021年4月13日に開始した。AI(人工知能)技術を用いた画像からの食事内容の解析機能などを機能を用意することで、早期のサービス開発が可能になるという。同日に発表した。
ソニーネットワークコミュニケーションズ(SNC)の「X.SINCE(エクスシンス)」は、食事や運動、美容、睡眠などのヘルスケア領域を対象にしたサービスの開発・実行基盤である。スマートフォン用アプリケーションなどを使った新たな顧客接点の確立や顧客データの蓄積、サービスの顧客1人ひとりへの最適化などを図る(図1)。
X.SINCE上でSNCは、サービス内容の企画から、コンテンツ制作支援、アプリの構築と導入、サービス開始後の運用管理、保守・監視、サポート対応までを支援する。SNCが予め用意する、主な機能や画面デザインのテンプレート(ひな形)などを組み合わせたりカスタマイズしたりすることで開発期間を短縮する。
用意される機能には、基本機能と特定用途向けの機能がある。基本機能としては、プロフィールの設定や、食事や生活の記録、プッシュ通知などがある。
特定用途の機能としてはまず、食事に関連する機能を用意する。例えば食事画像解析機能では、食べた料理を撮影した画像をAI(人工知能)技術で解析し、料理の内容から栄養素を算出する(図2の左)。メニュー名の検索・登録、摂取エネルギーと栄養素の計算、食事改善アドバイスなどの機能もある。
今後は、運動・美容・睡眠に関する機能も順次提供する。運動フォーム解析(図2の右上)や肌解析(同右下)といった機能を予定する。
コンテンツやシステムとの連携により企業独自のサービスも展開できる。例えば、食事内容に基づいて企業の商品やレシピを提案したり、独自のコラムを表示したりすることで顧客の興味喚起につなげるなどだ。属性情報などによってコンテンツを切り替えるなど配信ロジックのカスタマイズもできる。
X.SINCEの料金体系は初期制作費用と月額費用からなり、ニーズに応じた料金プランを提案するとしている。API(アプリケーションプログラミングインタフェース)や他形式による機能の提供についても問い合わせを受け付ける。