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AIシステムの品質保証支援サービス、ソフトウェアテストのバルテスが提供へ

DIGITAL X 編集部
2021年4月28日

AI(人工知能)システムの品質保証を支援するサービスをソフトウェアテストを専門にするバルテスが2021年6月1日から開始する。開発の上流工程からから下流工程までを対象にする。2021年4月13日に発表した。

 ソフトウェアのテストや品質保証を手掛けるバルテスの「 AI Quality(アイクオリティ)」は、AI(人工知能)システムの品質保証を支援するサービス。上流工程のプロジェクト計画、要件定義、設計から、下流工程の結合、システム、受入テストまでの各工程における品質保証をサポートする(図1)。

図1:AI品質保証サービス「AI Quality(アイクオリティ)」の適用プロセス

 上流工程では「AIドキュメントインスペクション」を提供する。プロジェクト計画書や要件定義書、各種設計書・計画書などのドキュメントに対し、バルテス独自のAIチェックリストで網羅的にレビューを実施し、改善点を提案する。

 システム開発の観点だけではなく、AI導入に特有の視点からもフォローする。プロジェクト前半に起こり得る問題を早期に検出し、プロジェクトの手戻りを防止する。

 下流工程では「AIプロダクト対応のテスト」を提供する。結合テスト、システムテスト、ユーザー受け入れテストにおいて品質が確保されていることを確認し、システム全体の品質を高める。テスト専門会社として蓄積してきた知識を活用し、AI特有の観点を考慮した抜け漏れのないテストを実施するとする。

 AIシステムの導入が進むなか、品質保証プロセスに対する課題や疑問が顕在化してきているという。具体的には、「PoC(概念検証)を繰り返すばかりで進まない」「品質面で何をどこまで検証すればよいか分からない」「インプットとアウトプットが膨大になりテスト工数が膨れ上がる」「明確な期待値を設定しづらい」などである。