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車両や人の移動をリアルタイムに分析するシステム、NECソリューションイノベータが発売

DIGITAL X 編集部
2021年4月30日

カメラ映像から車両や歩行者の動きをリアルタイムに認識・検知するシステムを、NECソリューションイノベータが2021年4月15日に発売した。渋滞原因の分析や車両や人の入退管理などに利用できるという。同日に発表した。

 NECソリューションイノベータの「FieldAnalyst for Vehicles」は、カメラ映像を解析し車両や人の動きを認識するためのシステム。導入時のチューニングや現地調整などにより認識率は95%以上になるとする。人物像の分析システム「FieldAnalyst」に、周辺状況を分析する製品として追加する。

 FieldAnalyst for Vehiclesは、物体識別と移動体分析の両技術により、車両を普通車やバス、トラック、バイクなどの種別に分けたり、走行・停止の別や移動経路を判定する(写真1)。横断歩道を渡る歩行者などの人物も判別できる。

写真1:交差点を通過する車両と横断歩道を渡る歩行者を検知した例

 用途としては例えば、自治体による渋滞原因の分析や解消策の検討、建設業者による工事時の迂回路の設定・誘導、効率的な工事計画の立案などを挙げる。

 走行する車両のナンバープレート情報も検出できる。企業の敷地や公共施設などで、未登録車両の進入防止や、入退出の検知から滞在時間を算出し長期間停車している違法駐車車両の把握などが可能になる。

写真2:車両ごとの停車時間を計測した例

 さらにイベント会場などでレンタカーや県外車両などを識別すれば、来場者の属性を分析でき、属性に合わせたイベントの立案にも役立てられるとしている。

 FieldAnalyst for Vehiclesの価格は80万円(税別)。動作環境としてGPUを搭載したPCが必要になる。