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顧客がスマホで測った採寸データを企業が閲覧できるサービス、米Bodygram日本法人が開始
2021年5月11日
顧客が自ら測った採寸データを企業や店舗などが閲覧できるサービスを、身体計測用スマートフォン用アプリケーションを提供する米Bodygramの日本法人が提供を始めている。顧客が、提供を許可した企業や店舗にのみ採寸データが表示される。店頭での非接触な採寸に対応できるほか、採寸データに基づく製品開発などにも活用できるとする。2021年4月22日に発表した。
米Bodygram日本法人が提供する「Bodygramマーチャントダッシュボード」は、同社が提供する身体測定用スマートフォン用アプリケーション「Bodygram」を使って顧客自身が測定した採寸データを、企業や店舗が参照できるようにするサービス(図1)。従来はBodygramの採寸用AI(人工知能)エンジンを、企業らが提供するスマホアプリやWebサービスに埋め込む必要があり、カスタマイズのための開発費用と期間がかかっていた。
顧客は、無料提供されるBodygramを使って自ら採寸する。その後、企業や店舗ごとに発行されるQRコードをBodygramで読み取ることで、採寸データを企業や店舗が参照することに同意することになる。企業や店舗は、専用のダッシュボードで顧客の採寸データを閲覧する。
アパレル店舗などに導入すれば、接客時に身体寸法を非接触で測定でき、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策になる。ネットビジネスであれば、身体寸法に合った商品選びが可能になり購入率の向上や返品率の低減が期待できる。
Bodygramの採寸エンジンは、顧客が入力した年齢・身長・体重・性別と、着服のままの正面と側面の2枚の写真から、身体の線を自動検出し、腹囲や肩幅、手足の長さなど全身25カ所の寸法を推定する。学習には3万2000以上の点群からなる3D(3次元)身体データを使っているという。