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機械学習モデルをノーコードで開発するためのプラットフォーム、DATAFLUCTが強化

DIGITAL X 編集部
2021年5月12日

機械学習モデルを専門的な知識がなくてもノーコードで開発するためのサービスの新機能を、ビッグデータ分析サービスを手掛けるDATAFLUCTが2021年5月12日から順次追加する。ユーザーの知識や経験レベル、利用したいニーズの幅を広げ、AI(人工知能)技術の適用を容易にするという。2021年4月27日に発表した。

 AI(人工知能)技術を使ったデータ分析などを手掛けるDATAFLUCTの「DATAFLUCT cloud terminal.」は、マルチクラウド環境で機械学習モデルをノーコードで開発するためのサービス。2021年1月から提供してきた。より多くの業界の、より幅広いユーザー層が利用できるようにするための機能を、2021年5月12日から順次追加する。

図1:機能強化した「DATAFLUCT cloud terminal.」のサービス像

 まず操作性を高めるために、UI(User Interface)/UX(User Experience)を
2021年6月末をめどに見直す。「モデルを作成するためにどのような手順を踏めばよいか」「作成されたモデルの精度はどのレベルか」などを直感的に分かるようにするという。

 分析手法として「異常検知」を2021年7月末をめどに追加する。製造工程での異常発生検知や各種サービスにおける顧客の離脱予測などに利用できる。

 これまで利用でき手法は、結果と要因の関係を分析する回帰分析と、データが属するグループを分析する分類分析、変数の変動を将来予測に役立てる時系列分析の3種類だった。DATAFLUCTは今後、種々の分析手法を追加する計画だ。

 また、より大規模なデータ分析に対応するために、データ接続機能の強化とBigData対応を図る。2021年5月末に「Google BigQuery」と接続するほか、6月末には「Amazon S3」「Azure Storage」「Google Cloud Storage」とも接続する予定だ。利用できるデータの増大に合わせ、機械学習モデルの実行可能容量の最小値を10メガバイトから30メガバイトに拡張する。

 2021年8月以降順次は、他の機械学習モデル構築サービスとの連携を強化するほか、DATAFLUCT独自のアルゴリズムや機械学習モデルの構築・実行機能の組み込みも予定する。現在連携しているのはAWS(Amazon Web Services)とMicrosoft Azure、Google Cloud Platform上の環境である。

 DATAFLUCT cloud terminal.の利用料金は今回、基本メニューを「Light Plan」と「Standard Plan」に分けた。Light Planは機械学習の実行容量上限が30メガバイトで、月額8万8000円(税込み、以下同)から。Standard Planは機械学習の実行容量上限が50メガバイトで、月額16万5000円から。

 いずれのPlanも、データ保存容量は最大1テラバイト。トレーニング回数とエンドポイント保持数に、それぞれ上限がある。個別ニーズに合わせたオプションメニューも用意する。