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建設現場のデジタル化をデータ管理の側面から促進する業界団体が始動

DIGITAL X 編集部
2021年5月21日

建設現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に不可欠な施工現場におけるデータの取得・活用を促す業界団体が2021年5月10日、活動を開始した。施工管理ソフトウェアの導入を推進することで、建設業の生産性を高めるという。同日に発表した。

 デジタル技術を使った建設業の生産性向上に取り組むために活動を始めたのは、施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)。2020年12月21日に設立された。国土交通省が推進するi-ConstructionやBIM(Building Information Modeling)/CIM(Construction Information Modeling)の活用などを施工管理ソフトウェアの側面から推進する。

 施工管理ソフトウェアを普及させるために、ソフトウェアベンダー各社の知見と知識を集約すると共に、普及に向けた調査や企画、要件定義、システムの開発・保守、および情報提供に取り組む。

 J-COMSIAの前身は、デジタル工事写真の高度化に関する協議会。2017年度に設立され、日本建設情報総合センターを事務局に活動してきた。全国展開したデジタル小黒板情報電子化に関する規格の標準化・普及・促進および信憑性を確認する(改ざん検知)のためのライブラリの維持管理、チェックシステムの無償提供などである。

 同協議会の活動をJ-COMSIAは完全に引き継ぐと共に、建設分野のデジタル化に向けた要望に応えるために、活動範囲を施工管理全般に拡大したとしている。

 J-COMSIAによれば、施工管理ソフトウェアは、新しい技術を取り入れながら進歩しているが、その普及は個々の企業努力に任されており、社会的な意義を十分に発揮できていないのが実情だ。