事業者がドライバーの安全運転を管理するためのスマホアプリ、オムロン ソーシアルソリューションズが提供

　オムロン ソーシアルソリューションズの「DriveKarte S（ドライブカルテS）」は、事業者がドライバーの安全運転状況を管理するためのスマートフォン用アプリケーション（図1）。スマホのGPS（全地球測位システム）機能を使うことで専用装置などを不要にし、社有車だけでなく、リース車やレンタカー、カーシェアリングサービスでも安全運転管理ができるようにした。

図1：「DriveKarte S」の画面例

　DriveKarte Sは、急発進や急加速、急減速、ながらスマホ運転など、事故につながるリスクの高い運転行為を検知する。検知するとリアルタイムにドライバーに音声で注意喚起するとともに、運転管理者にも通知する。

　走行実績から、安全運転に関する月報・日報や、運転統計を作成できる。運転管理の月報・日報の作成や、車両の現在位置表示、車両の予約、稼働率を求める機能も用意する。

　DriveKarte Sの提供に合わせ、高齢ドライバーの運転特性を調査するための実証実験を近畿大学理工学部の多田 准教授と共同で実施した。高齢ドライバーにとって事故発生リスクの高い運転行動や道路状況などのデータを取得した。その結果を継続的に検証し、事故発生リスクの高い状況下で事前に注意喚起を促すといった機能をDriveKarte Sに搭載できるようにしたい考えだ。

　オムロン ソーシアルソリューションズは、2018年から安全運転支援サービス「DriveKarte」を提供してきた。走行状態とドライバーの運転集中度をモニタリングする。ただ専用の車載器が必要で、レンタカーやカーシェアリングサービスなどを利用する事業者には導入がしづらいという課題があった。