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業務のデジタルツインを構築し改善を支援するサービス、トランスコスモス・デジタル・テクノロジーが開始

DIGITAL X 編集部
2021年6月3日

組織を横断する業務プロセスを可視化し継続的な改善を可能にするサービスをトランスコスモス・デジタル・テクノロジーが2021年5月19日に開始した。専任組織を新設し、可視化用ツールを販売するハートコアとの業務提携により提供する。同日に発表した。

 トランスコスモス・デジタル・テクノロジーが提供するのは、業務アプリケーションなどの実行ログから業務プロセスを可視化する考え方であるプロセスマイニングを取り入れるための支援サービス(図1)。プロレスマイニング・ツールの導入から、業務プロセスの可視化による現状分析、業務課題の抽出・分析、改善の提案、運用までを支援する。企業自らが取り組めるようにする内製化もサポートする。

図1:トランスコスモス・デジタル・テクノロジーが提供する支援サービスの範囲

 プロセスマイニング・ツールには「myInvenio(マイインヴェニオ)」(伊myInvenio製)を利用する。今回、myInvenioを販売するハートコアと業務提携を結び、導入支援などに共同であたる。

 myInvenioを使って、ERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客関係管理)/SFA(営業支援)などの業務システムの操作状況であるイベントログ・データを収集し、企業の業務実態を示すデジタルツインを構築する。デジタルツインを分析することで、組織をまたぐ業務プロセスを可視化し、定量的なデータに基づく課題の発見や改善策の立案を可能にする(図2)。

図2:業務のデジタルツインを使って組織横断の業務プロセスを可視化するイメージ

 一般に、1つの業務に関連する担当者は複数部門に跨がっているが、その業務プロセスを組織横断的に調査・可視化する際には、取得するログデータの選定や計測方法の検討とルール化、データの分類などの作業が必要で、そのための検討期間やコストが負担になっている。

 ちなみに、伊myInvenioは欧州の大手企業を中心に600以上の企業・組織への導入実績がある。米IBMが業務提携に続き、買収契約を結んだと2021年4月に発表している。