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国立国際医療研究センターと共同研究した生活習慣病予測モデル、アクセンチュアが商用化
2021年6月4日
国立国際医療研究センター(NCGM)と共同研究してきた生活習慣病の将来の発症リスクを予測しスコア化する予測モデルをアクセンチュアが商用化する。KDDIがモデルを使った機能を健康管理用アプリケーションに追加し提供する。2021年5月24日に発表した。
アクセンチュアと国際医療研究センター(NCGM)は2021年2月から、生活習慣病のリスクを予測するための共同研究に取り組んできた。今回、同共同研究で開発した発症リスクをスコア化する予測モデルを、商用サービスに利用する。
具体的には、KDDIが提供するスマートフォン用アプリケーション「ポケットヘルスケア」に、同モデルを使った機能を追加搭載する。歩数・体重などの「健康データ」に、健康診断・採血検査の結果データを組み合わせ、生活習慣病の発症確率を「健康スコア」として提示する(図1)。KDDIとアクセンチュアのジョイントベンチャーであるARISE analyticsが開発を担当した。
予測モデルに向けては、NCGMの予防医学研究者の監修のもと、約12万件の匿名化された健康診断データを活用し、脂質異常症や高血圧、糖尿病といった生活習慣病の発症確率を提示するアルゴリズムを開発した。予測精度と解釈性の両立を図っているという。
アクセンチュアは今後も、医療機関などと緊密に連携しながら、デジタルによる人間の可能性を引き出し、社会課題の解決につながる価値を創出するとしている。