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地銀共同センター参加の全行員2.5万人のデジタルスキルを高めるナレッジサイト、NTTデータが開設

DIGITAL X 編集部
2021年6月4日

地銀共同センターに参加する13行の全行員を対象としたナレッジサイトをNTTデータが2021年5月24日に開設した。100以上のデジタル関連の動画や資料を公開し、各人の知識レベルに合わせて視聴・閲覧できるという。同日に発表した。

 NTTデータが開設した「B-Digital Interaction Square」は、地銀共同センターを利用する地銀の全行員を対象にしたナレッジサイト(図1)。業務が繁忙な営業店の行員を含めて学習機会を提供するのが目的で、参加行の行員は24時間365日、コンテンツにPCやスマートフォン、タブレットからアクセスできる。

図1:ナレッジサイト「B-Digital Interaction Square」の画面イメージ

 地銀共同センターは国内最大級の基幹系共同センターで、2021年5月時点では13行が参加する。対象の行員数は合計で約2万5000人に上る。

 B-Digital Interaction Squareには、NTTデータが保有するデジタル関連の100以上の動画や資料を公開する。デジタル技術の概要や、NTTデータグループのデジタル関連の取り組み事例、将来予測などを伝える。動画は、入門編から上級編までを用意し、知識レベルに合わせて選べるようにする。動画や資料は順次追加する。

 地銀各行は、デジタル化の進展とコロナ禍による非対面・非接触ニーズの高まりを受けて、デジタル技術を活用した経営や業務の見直し、顧客への利便性の高いサービスの提供、地域DX(デジタルトランスフォーメーション)への貢献が求められており、行員のDX関連スキルの向上に取り組んでいる。

 NTTデータと参加行はこれまで、人材育成策としてシステム部門の行員を対象にした「ITマネジメント研修」を約10年間実施してきた。両者が全行員を対象にした人材育成に取り組むのは、これが初の試みという。

 今後は、共同センター参加行間のコミュニケーション基盤としての活用も検討する。各行が展開する取引先支援(企業PR)や参加行による合同イベントツールとしての活用などを視野に入れる。

 NTTデータならびに参加行は、今後もの枠組みを生かし、システムに留まらず共通する課題を解決し、さらなる価値拡大に向けて取り組みを実施していくとしている。